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  • AIの精度は「指示の上手さ」より「渡し方」で決まるな、と思った話

    AIの精度は「指示の上手さ」より「渡し方」で決まるな、と思った話

    先日、AIに認証コードをスクリーンショットで渡したら、1文字誤読されて認証エラーになりました。原因に気づくまで30分です。

    テキストでコピペし直したら、一発で通ったんですよね。

    で、この件でけっこう大事なことに気づいたので、今日はその話です。

    AIは画像の英数字を普通に見間違える

    AIって画像も読めるので、つい何でもスクショで渡したくなるんですよ。実際、だいたいは読んでくれます。

    ただ、英数字の羅列になると話が変わります。0とO、1とl。このあたりを、人間と同じように普通に見間違えるんです。

    普通の文章なら前後の文脈で補正できるんですが、認証コードやIDみたいなランダムな文字列には文脈がありません。1文字違えば全部アウトです。

    「正確さが命」ならテキスト、「状況」ならスクショ

    なのでこの日から、渡し方を分けるようにしました。

    ID、認証コード、エラー文みたいな「1文字も間違えられないもの」はテキストでコピペ。画面のレイアウトや、どこで何が起きているかという「状況」はスクショ。

    これだけで、やり直しの回数が目に見えて減りました。

    語られるのはいつも「指示の上手さ」だけど

    AIの活用術って、「プロンプトの書き方」みたいな指示の話ばかり語られがちなんですよね。

    でも実際に一日作業してみると、精度を左右していたのは指示の上手さよりも「何をどの形で渡すか」の方だったりします。

    考えてみれば当たり前で、優秀な同僚に仕事を頼むとき、ぼやけたFAXを渡す人はいないわけです。

    指示を磨く前に、渡すものを疑う

    AIの返答が微妙なとき、プロンプトを書き直す前に「そもそも自分は何を渡したか」を見直してみると、案外そっちが原因だったりします。

    指示の技術より先に、素材の渡し方。地味ですが、体感ではこっちの方が効きました。

  • 昔「高い」で諦めたものの値段、調べ直したら桁が変わっていた話

    昔「高い」で諦めたものの値段、調べ直したら桁が変わっていた話

    「月100ドルかかる」と思って3年くらい諦めていたものが、調べ直したら1回1.5円になっていました。

    で、これはたぶん、XのAPIだけの話ではないんですよね。

    きっかけはXのAPI

    X(旧Twitter)のAPIという、プログラムから投稿や取得ができる仕組みがあるんですが、ずっと触ってみたかったんです。

    昔調べたときは、開発者プランが月100ドル〜で、個人だと完全に赤字。そこで記憶が止まっていました。

    それが今年ふと調べ直したら、従量課金に変わっていて、投稿1件約1.5円、最低5ドルから始められるようになっていたんですよ。

    3年分の「やってみたかった」が、缶コーヒー1本分になっていたという。

    他にもある、「値札が古いまま」のもの

    気になって、昔「高い」で諦めたものを順番に調べ直してみたんですが、出てくる出てくる。

    • 音声の文字起こし: 1時間数千円で外注 → AIでほぼ無料
    • ロゴや画像の制作: 外注で数万円 → 生成AIで数百円
    • 翻訳: 1文字数円 → 実用レベルが無料
    • プログラミング学習: スクール数十万円 → AIに聞きながらならほぼ無料

    ※値段はどれも、今調べた時点のざっくりした目安です。

    「高い」と判断した瞬間、値札の更新が止まる

    人って、一度「高いから無理」と判断したものを、二度と調べ直さないんですよね。少なくとも自分はそうでした。

    でも技術の値段は下がり続けています。それも、じわじわではなくて桁で下がる。

    そして値段が変わっても、誰も教えてくれません。「安くなりましたよ」という通知は来ないんです。

    で、いつ確認しましたか?という話

    「あれ高いんだよね」と言っているもの、最後に値段を確認したのはいつだったか。

    自分は3年前でした。

  • 「AIで作業が10倍速くなる」は半分本当で半分違う、と感じた話

    「AIで作業が10倍速くなる」は半分本当で半分違う、と感じた話

    「AIを使うと作業が10倍速くなる」という話、よく聞くと思うんですが、実際にやってみると「半分本当で、半分違うな」と感じたんですよね。

    先日、朝から晩まで丸一日、AIと一緒に作業する日がありました。環境構築とか、設定とか、トラブル対応とかです。

    で、その一日で「速くなる部分」と「まったく速くならない部分」の境界線が、かなりはっきり見えたんですよ。

    本当に10倍速くなる部分

    まず、「考える・調べる・書く」は本当に速くなります。体感だと10倍どころではないです。

    たとえばエラーが出たとき。今までだと、検索して、記事を5個くらい開いて、どれも微妙に古くて、試して、ダメで、また検索して……という往復をしていたんですね。

    これが、エラー文を貼ると数秒で「原因はこれです。次はここを見てください」と返ってくる。この往復が丸ごと消えるんです。

    一人だったら数日詰まっていたような問題が、その場でほどけていく感覚は、ちょっと感動しました。

    1ミリも速くならない部分

    一方で、「クリックする・認証する・支払う」はまったく速くなりません。

    管理画面にログインするのは自分ですし、パスワードを打つのも自分です。打ち間違えてブロックされるのも自分です。

    そして振り返ってみると、作業全体の半分くらいはこっち側だったんですよね。なので「全体で10倍」にはならないという。

    感動する人と幻滅する人の差

    AIに感動する人と、「思ったより大したことなかった」と幻滅する人がいると思うんですが、この差って道具の性能の話ではない気がしています。

    「考える仕事」を渡した人は感動して、「手を動かす仕事」を渡そうとした人は幻滅する。シンプルにそれだけなんじゃないかと。

    それでも、もう戻れない

    正確に言うと、10倍になるのは作業全体ではなくて「詰まっている時間」です。

    ただ、仕事で一番苦しいのって、たぶん詰まっている時間なんですよね。

    そこが10分の1になるなら、全体が10倍にならなくても、十分もう戻れないなと思いました。

  • ブログ環境づくり、AIと一日やって分かったこと。ハマったのは全部「AI以外」だった

    ブログ環境づくり、AIと一日やって分かったこと。ハマったのは全部「AI以外」だった

    「環境構築なんてAIに頼めば30分で終わるでしょ」と思っていた。

    結果、丸一日かかった。

    ただ言い訳させてもらうと、時間を溶かしたのはAIじゃない。ほぼ全部、AI以外のところでハマった。

    そもそも何がしたかったのか

    このブログ、記事を手元のPCで書いて、コマンド一発でWordPressに反映できるようにしてある。

    管理画面を開いて、本文をコピペして、画像を1枚ずつアップして……という作業、最初の3回くらいはやれると思う。でも絶対に続かない。自分の性格はわかっている。

    で、AI(Claude Code)に相談しながら、サーバーの設定からAPI連携の確認まで1日でやり切った。

    今回作った環境の全体像

    ハマったのは全部「AI以外」だった

    AIは優秀だった。手順は正確だったし、接続テストのコードも一瞬で書いてくれた。

    じゃあ何に時間を食われたかというと。

    まずWordPressのAPI連携用パスワード。これHTTPS必須で、サイトのSSL設定が終わっていないと管理画面に設定項目すら出てこない。項目が「ない」から、どこにあるんだと探し続ける無駄な時間が発生する。

    次にレンタルサーバーのセキュリティ機能(WAF)。パスワードを打ち間違え続けた自分を不正アクセス扱いしてブロックしてきた。いや、本人なんだけど。

    極めつけは、画像のアップロードだけが何度やっても403エラー。原因はWAFの誤検知で、管理画面から該当ルールを除外したら一発で通った。これ、一人だったら絶対に原因まで辿り着けていない。

    エラー画面と検索を往復して数日溶かすやつ、過去に何回もやってきた。今回は隣で「原因はこれ。次はここを押す」と言ってくれる相手がいた。詳しい友人に画面を見てもらいながら作業する、あの感覚に近い。

    ついでに触ったX APIで驚いた話

    環境づくりの流れで、前から気になっていたX(旧Twitter)のAPIも触ってみた。

    「月100ドルかかる」という古い記事を信じて、ずっと敬遠していたやつ。

    今年の2月から従量課金に変わっていた。投稿1件あたり約0.015ドル。チャージも最低5ドルから。

    ……月100ドルどこいった。

    X APIの料金変更: 月額固定から従量課金へ

    古い情報のまま諦めている人、結構いるはず。

    ちなみにAPIの鍵をスクリーンショットでAIに渡したら、1文字誤読されて認証エラーになった。テキストでコピペしたら一発。AIとの共同作業は「何を渡すか」で精度が変わる。これは覚えておいて損がない。

    AIは魔法ではない、でも

    AIがやってくれるのは「考える・調べる・書く」まで。「クリックする・認証する・支払う」は、結局こっちの手でやるしかない。

    それでも、環境構築みたいな「一度きりで、正解があって、でも自分は初めて」の作業は、AIと組む価値がいちばん大きい。

    詰まっている時間の長さが、一人でやっていた頃とは桁違いだった。